Road to The Champion 第7話:「vs稲室研」

全国制覇！？あ？

こんなところでモタついてて

全国制覇ができると思うか

― 青田龍彦（スラムダンクより）

※ 今回は、実名で書きます。









幹事が試合を組むのを放棄 したため、

各研究室の自由裁量に委ねられた今年の 野球大会決勝トーナメント






予選Eリーグを2戦全勝で突破した 斧研Propulsions は、

決勝トーナメント初戦（準々決勝）を 蓮尾研Opticals と戦うはずであった。






しかしながら、 Opticals に試合の申し込みをしたところ、














「バスケで勝負つけません？？」















とまさかの回答。



とはいえ、

幹事の怠惰のために野球大会はすでに春休みにまでもつれ込み、

卒論修論博論や就活で忙しくなる上に、

そもそも卒業のために研究室の人口が減少するこの時期に、

人数確保は難しいため、言い分はよくわかる。






















ふざけるな！


ワイらは


野球がしたいんや！！







ということで、 「野球じゃないと認めん」と強硬姿勢を貫いた 結果、


決勝トーナメント準々決勝を不戦勝で突破






同様に準々決勝を不戦勝で勝ち抜いた 稲室研Butterflies との準決勝を迎えたのであった。









稲室研Butterflies といえば、

言わずと知れた 斧研Propulsions の 永遠のライバル



（過去の因縁に関しては、

（http://www.propulsion.kuaero.kyoto-u.ac.jp/研究室対抗野球大会2011/2011.7.17_vs_稲室研_ハイライト）

（http://www.propulsion.kuaero.kyoto-u.ac.jp/blog/?p=1281）

（を参照のこと。うまくリンクが貼れない><;コピペして使ってください）








決勝トーナメントで会おう と誓い合った昨年の大会では、


ともに決勝トーナメント初戦で敗退









約束を果たす時が来た！


宇宙一を決める戦いを


始めよう！！































「あ～。なんか桂のグラウンドせまいし、

フットサルで決着つけません？？」



























ふざけるな！


ワイらは


野球がしたいんや！！










しかし、 蓮尾研Opticals とは違い、

野球大会に熱き情熱を燃やす 稲室研Butterflies は簡単に引き下がらない。




野球以外のことが頭にないPropulsionsナイン は

フットサルなんかで勝てる気がしない ので、譲歩案を提示。






「フットサルの点数×2+野球の点数で勝敗を決める」






これはもちろん

フットサルで多少の傷を負っても、

野球の破壊力で挽回できるという邪悪なたくらみ

によるものである。









この提案を Butterflies が快諾したため、まずはフットサルをすることに。







しかしながら、控え選手が充実した Butterflies に対し、

Propulsions は人数ぴったり。




わずか5分の練習で、喋ることも覚束無くなる体たらく









かなり不安な状況の中、運命のキックオフ。

前半 Butterflies の猛攻に対し、センターバックの 出口 を中心に、

Propulsions は堅い守りを見せ、0-0で折り返す。





そうすると、後半流れは Propulsions に傾く。





司令塔の 初瀬 が 圧倒的なキープ力 を見せつけ、

チャンスを作り始める Propulsions






そして、迎えた後半3分。


コーナーキックのこぼれ球を 間 が押し込み、 Propulsions が 1点を先制 する。




さらに勢いづく Propulsions は後半6分にも 鈴木 が 追加点のゴール を決める。




思いがけずもリードを奪った Propulsions だったが、

終盤に来て完全にスタミナ切れ

Butterflies の反撃にさらされる。





それでも、必死にゴールを死守し、

最後は1対1のシュートをキーパー 中崎 が 右ケツでセーブ し、試合終了。







結局 2-0で勝利したPropulsions







特別ルールによる4点のハンデを野球に持ち越し、意気揚々と御所に向かう Propulsions



しかし、この4点に 完全に胡坐をかいた Propulsions は


Butterfliesの底力 を思い知ることになる。








先攻を勝ち取った Propulsions だったが、

1番 阪本 、2番 森 があえなく凡退すると、3番 出口 の大飛球も

Butterfliesのセンター武田（神）の 圧倒的な守備範囲 の前に阻まれ、3者凡退



こんな感じ↓



　





それとは対照的に、 Propulsionsの先発中崎 の速球を

なんなくはじき返すButterflies打線 は

ヒットとエラーで無死満塁のチャンスを作る。





しかし、ここは本気になった 中崎 が後続を断ち、無得点。







ピンチをしのぐとチャンスが巡ってくるのが野球の鉄則







2回表、フォアボールを足がかりに1死満塁のチャンスを作った Propulsions

2番 森 は三振に倒れるも、

3番 出口のショート弱襲ヒット により、 Propulsionsが1点を先制




尚も2死満塁のチャンスは続くが、続く 中崎がサードゴロに倒れ、1点どまり。







チャンスを逃すとピンチが降りかかるのが野球の鉄則








Butterfliesの南 がサード弱襲ヒットで出塁すると、

続く 田中 のサードゴロの間に2塁に進塁。


さらに 中谷 が 中崎 のストレートを完璧にはじき返し、センター前へタイムリー。




同点に追いつくと、3番 谷口 のピッチャーゴロの間にランナーは2塁に進塁し、

中崎の完璧になめきった魔球スローカーブ を

4番の 木村 が右中間へ逆転のタイムリーツーベース


こんな感じ↓



福浦なめんな！！（♪ 俺達の福浦 一打に全て込めて 不屈の闘志を見せてくれ 千葉の誇り胸に）

　




逆転を許した Propulsions は3回も3者凡退に抑え込まれる。




流れは Butterflies に傾きかけたが、

ここでマウンドに上がった2番手 間 が、

初登板とは思えない完ぺきなピッチング を披露し、

Butterflies打線 を3者凡退に切って取る。





息を吹き返した Propulsions は続く4回に

阪大から来季移籍する園部の初ヒット を足がかりに、

出口 のタイムリーで同点に追いつくと、その裏も 間 が0点に抑える。





そして迎えた最終回。




先攻の Propulsionsは3者凡退 に終わり、2-2のまま。





とはいえ、フットサルの4点を合わせると6-2。

まさか負けはしないだろうと高を括ったPropulsions は 監督森 が抑えのマウンドへ。





しかし、この回先頭の 南のサード弱襲ヒット のあと

サード初瀬の連続エラー により、1死満塁のピンチを招く。



続く4番 木村に押し出しのフォアボール を与え、6-3。



国嶋 をピッチャーゴロに打ち取るも、

制球難に苦しむ森 に対し、

完全にフォアボールねらいのButterflies打線 は、

続く 武田（神）、南 が連続で押し出しフォアボールを選び、6-5となり、尚も2死満塁。




一打逆転サヨナラの大ピンチに

泣きそうな顔をして中崎にボールを渡す森、

これを投げ返す中崎。






しぶしぶマウンドに戻った 森 は、なんとか次のバッターをサードフライに打ち取り、試合終了。






結局、 フットサル2-0、野球2-5、合計6-5 で勝利を収めた。



当初の目論見とは正反対の結果ながら、

総合力の高さを見せつけたPropulsions は


ついに念願の決勝進出を


果たした！