Linuxマシンのバックアップと、ext3に潜む罠

京大推進研

2010年12月14日 (火) 15:33時点におけるMatsuda (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内, 検索

ハードディスク内のファイルを管理するシステムのことをファイルシステムと呼び、いくつかのフォーマットがある。Windowsで一般的なのはNTFS、少し古いフォーマットとしてFAT32がある。Linuxにおいては ext2 あるいは ext3 というフォーマットが一般的である。

Linuxでの計算結果を外付けHD(たとえばUSBポータブルHD)にバックアップしようと思ったときに問題になるのが、ファイルシステムを何にするかである。一番多くのシステムでサポートされているのはFAT32だが、古いフォーマットのため、ドライブサイズやファイルの数、ファイルの最大容量に制限があったりする。(たとえば、4GB以上のファイルは作れない。)MD計算のような、結果が膨大になる計算の場合はこれは顕著な問題となる。

もしLinux上でのことだけを考えるならば、ext3にするのはひとつの確実な解である。Linux上でフォーマットを行い、ext3を選べばよい。

Windowsでの読み書き

フリーウェアをインストールするとWindowsでもext3を読むことができる。いくつかのソフトが存在する。大きく分けて以下の2通りがある。

  1. 独立したアプリケーションの中でファイルを操作するタイプ
  2. Windowsドライブと同じようにマウントし、Windowsのエクスプローラにおいて操作するタイプ

Ext2Fsdをオススメする理由

ext3 には inode というもの(?)がある。伝統的には inode = 128 だった。今でも 128 と指定してフォーマットできるが、多分ドライブサイズかファイル数か、何かに制限があるのだろう、最近はデフォルトでは inode = 256 でフォーマットされる。しかし、そうすると上記のようなソフトの多くは 256 に対応していなかったりする。2010年12月時点で唯一対応しているのは Ext2Fsd のみのようだ。[1]

参考資料