世のなか何があるか分からない

ちょっと驚いたことがあったので、そのことを一つ。



私は野球が大好きである。

そして、推進研が所属する機械工学群では、毎年研究室対抗野球大会を開いていた。

これまでは戦力不足で出場できなかったが、今年は人とやる気がととのい、念願の研究室対抗野球大会に参加することができた。

うれしかった私は、HP管理の先輩に相談して、野球専用ページを作成した。

いまでは私を含めた野球好きが試合が終わるごとに情報をアップして、野球ページは充実の一途をたどっている。



そんなある日、先輩から驚くべきことを聞いた。

なんでも、野球大会で対戦したチームの研究室名でネット検索すると、その研究室のHPよりも上に私たちが書いた野球ページが引っ掛かるらしいのだ。

ついさっき、そのことを思い出して試してみた。



・・・確かに、一番上ではないけれど、上位に出てくる。たぶん推進研メンバーがこのページを見すぎているために違いない。



面白くなったので、他にも「京都大学　野球」とか入れて検索してみる。さすがに硬式野球部よりは下だが、上位で引っ掛かる。（これは私が見すぎているせいですね）

ふと、そういえば最近京大の硬式野球部に剛腕投手が入ったとかニュースで出ていたなあと思いだし、今度は「京都大学　投手」で調べてみた。

そうしたら、思わぬWikiページが引っ掛かった。ベイスターズの福田岳洋投手のページである。もちろん私も名前は知っていたが、写真を見てびっくり、見覚えがあった。あの福田さんではないか！



福田岳洋投手(以下はWikiより抜粋)

京都・大谷高校から一浪を経て高知大学教育学部に進学、四国地区大学リーグで活躍した。
大学卒業後は一旦は野球を断念し、スポーツ科学を専攻するため京都大学の大学院に進学したが野球への思いが断ちきれず、大学院在籍中にリッツベースボールクラブに加入し2007年の全日本クラブ野球選手権に同チームの初出場に貢献した。2008年に四国・九州アイランドリーグ・香川オリーブガイナーズのトライアウトに合格し入団した（大学院は休学、その後プロ入り前に中退した）
2009年度ドラフト会議で横浜ベイスターズより5位で指名を受け、契約金1000万円、年俸600万円（金額は推定）で契約した。新入団発表の席ではプロ入りまで紆余曲折があったことを踏まえ、「ハマのバガボンドと呼んでほしい。」とコメントした。



この経歴の中で、京都大学大学院にいたというのがポイントである。そのとき、福田さんはスポーツ実習・二軸動作（ソフトボールが中心の授業）のTAだった。そして、野球好きの私は当然その講義を受講していた。そこで少し交流があった。

福田さんは、私のキャッチボール相手をつとめてくれたことがある。「ボールの回転が変だよ」と言って、投げ返しながら手本を示してくれた。私には全然わからないが、指のかかり方がまずいらしい。いろいろアドバイスしてもらって、最終的には私の投げたボールにうんうん頷いてくれた。

また、私が直接相手になったわけではないが、ソフトボールではなく硬球を投げてくれたこともある。グラウンドの端から端でもストライク返球ばかり。最後はサービスでスライダーも投げてくれた。手加減しているはずなのに、捕手の手前で軌道が変わってワンバウンドになる球を初めて間近で見た。

二軸動作の小田先生から「彼は140キロ以上のストレートを投げられる」と聞いていた。私は「そんな人でもプロに行けないのかあ」と間の抜けた感想しか持たなかった。福田さん本人だって「いまではクラブチームでしか野球をしていない」と言っていたし。



でも、

福田さん、プロになってるやん・・・



要は、自分の知っている人が有名人になっていたという、誰もが一つは持っていそうな、ありふれたエピソードである。

ただ、指導してもらったり手本を見せてもらった人が、自分の大好きな世界で活躍していると分かって、驚くとともになんだかとてもうれしくなった。

一介のTAさんが今ではプロ野球選手。ほんと、世のなか何があるか分からない。



これで私が全力で応援する選手が一人増えた。モガベーが球団を所有しようがチーム名：ゲイスターズだろうがもはや何でもいい。



ガンバレ、福田さん！！



（今年で戦力外とかやめてくれよ！！）