一抹の寂しさ

by mとk on 2011/12/22, 00:48

(今回はやや内部向けの文章です)





修論で疲れた心を癒す道具。私にとってそれはです。

特に目的の本がなくても、背表紙を眺めているだけで落ち着くので、本屋にはよく足を運びます。



本屋をウロウロしていると“◯万部突破!”みたいなポップがたくさん立っているのが目につきます。

小説で万部も売り上げればヒット作と呼ばれるレベルです。すなわち読者に認められた作品であり、そうそう数があるものではありません。

それで、はてどんな本かな、とよくよく見てみると、小説ではなくて「片付けの魔法」「心を整えるための習慣」みたいな、いわゆる自己啓発本が多いのです。

世界全体がマイナスに向かっているように感じる昨今、自分を磨かねば、と考える人はきっと多いと思います。

そんな人の心に、自己啓発本は魅力的な言葉を携えて近づいてきます。集中力、決断力、〇〇習慣・・・。ついつい手を伸ばしてしまうのも仕方ありません。



一方で、私はこんな感想もいだきました。「こういう本、自分でも書けないかな?」

なにせテーマが一般的ですし、効果が目に見えにくい精神面を扱うことが多いので、学習塾みたいに数値化された指標がありません。仮にうまく行かなくても、

「まあ、あなたには向いてなかったようですね。残念!」

と言えば済みそうです。

一冊800円、印税1割、五万部売れれば・・・と皮算用すると、俄然ヤル気が湧いてきます。



私の思いを援護してくれる言葉があります。いわく

「誰でも一冊は本が書ける」




よく耳にする言葉です。この言葉が伝えたい事は明々白々です。

推進研の中を見てみると、同じ経歴を持つ人間は全くいません。推進研という枠を外しても、同じ道を歩み同じ事を考えていた人間なんて、ひとりもいないでしょう。つまり、自分のように生きた人間は他にはいないだろうから、自分しか持っていない”何か”があるはずだ、それを生かせば本の一冊くらい軽く書ける、そう言いたいのだと思います。



見方を変えると、“その人しか持っていないもの”こそ、その人の個性であり、魅力と言えるかもしれません。そしてそれは、周りの人間を惹きつけてやまないはずです。なんといっても、その人しか持っていないものですから。



さらに言えば、自分の独自性を知っている人は、就職活動にも強いです。孫子も言っています。百戦百勝です。

「彼を知りて己を知れば、人生勝ち組」と言い換えることも出来るのではないでしょうか。



これはとても大切な事です。私も執筆前にいま一度胸に手を当てて考えてみます。みなさんもぜひ考えてみてください。

自分が本にできるような、自分しか持っていないものは、何だろう・・・。

自分が文章にできるような、自分の独自性とは、何だろう・・・。











思いついたでしょうか?












では、それを活かしてブログを書いてみましょうか♪


6 Comments

takamina
12月 22, 2011 at 10:48

そう来たか!

なるほどなかなかいいオチだ.
ブログはまたの機会に・・・


 
真逆
12月 22, 2011 at 13:54

はっ( ゚д゚) 啓発されるところでした
危ない危ない・・・


 
ぷるつー
12月 22, 2011 at 14:14

うぇーい!


 
seraph
12月 24, 2011 at 15:30

5万部で400万
1万部で80万
2000部で16万

2000部ぐらい何とかならないかな


 
ηφβμ
12月 25, 2011 at 22:32

造形大のブログは実際に本になってます。
みんなで書けば、きっともっと面白くなります。


 
ソムリエ
1月 10, 2012 at 13:19

文章にできるような独自性…
見当たりませんね。
残念、ブログは見つかってからにします。


 

© Students of the Propulsion Engineering Laboratory, Kyoto University.