人は城

by mとk on 2012/01/06, 23:56

明けましておめでとうございます。

研究室在籍は残り少しですが、よろしくお願いします。



表題の言葉は、戦国大名であった武田信玄が詠んだとされる歌の一部です。

人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり

国の礎となるのは人である。とてもシンプルな内容です。それを当時身近にあった施設にたとえることでより効果的に、いかに人民が大事であるかを伝えています。

信玄公は甲斐国の長でした。多くの配下を抱えながら人心を把握し、うまく領国経営を行ったのです。そんな信玄公の言葉ですから、私たちの心にも訴えるものがありますね。





さて、若輩者の私には無縁な言葉に思えますが、実はそうではないのです。

最近、一国一城の主になりまして。





もう少し詳しく事情を記しましょう。発端は研究室のメンバー・takamina から Researchmap を勧められたことでした。

Researchmap とは、研究者向けの SNS サイトです。プロフィールとしてこれまでの出した論文、参加した学会の情報を記録できます。さらに、自分の注目している研究者を登録できたり、研究者同士でコミュニティを作成して交流することも可能です。

いちおう研究者のはしくれですし、学会発表も少し経験しました。ほかのメンバーから誘われたこともあり、アカウントを作ってみました。



Researchmap に登録して最初に行ったのがコミュニティの閲覧です。興味本位でした。全部あわせても150程度しかないので、とりあえず全部見てみました。

登録人数が多いものは「大学院生友の会」「包括脳ネットワーク」みたいに非常にまじめな集まりです。

しかし、よく見てみると変なコミュニティが散見されます。参加人数2名のコミュニティ、「モルモット同好会」なんてその典型です。

しかもそのモルモット同好会、なぜか takamina がメンバーの一人でした。(もう一人はモルモット同好会を創設した山口大学の先生)

なんか面白そうなので、あんまり詳しく内容を見ずに、私もそこに参加申請しようと思ったのですが・・・



ここからめまぐるしく状況が移ります。

まず、そもそもモルモット同好会を作った山口大学の先生が、管理者権限を takamina に押しつけて、自分は脱退してしまいました。

実は、管理者権限の持ち主は脱退できないのです。抜けたいのなら誰かに権利を譲る必要があります。モルモット同好会にはその先生と takamina しかいなかったので、必然的に takamina に権限を渡すしかありません。



こうして takamina がモルモット同好会の長になりました。そこに、興味本位の私が入会します。

もうお分かりですね?

入会してしばらく、 Gmail に一通のメールが。

takamina さんがあなたに管理者権限を移しました」

急いで Researchmap を見ましたが、時すでに遅し。モルモット同好会、参加人数1名。ほかに参加者がいないと権限は移譲できません。

やられました。 takamina は背後でニヤニヤしていました。





早い話、権力闘争(押し付け合い)の末、私はモルモット同好会の首魁になってしまったのです。研究は半導体ですから、何の共通点もありません。





こんな醜い争いが起こるくらいですから、よっぽどコミュニティというやつは解散しにくいのだろう、と調べてみると、案外簡単につぶせるようでした。

じゃあ潰すか、と思ってマウスを動かし、手が止まります。かわいらしいモルモットの写真(モルモット同好会のトップに表示される写真)が私に何かを訴えているような気が・・・。

興味がないわけではないのです。いまはなき創設者の先生が残した紹介文には「動物愛護を学術的に考えるコミュニティ」と書いてあります。それだけ見ると面白そうです。いろんな人と討論を交わすことができれば、研究なんて抜きにして何か学べるかもしれません。

それに、管理人というのも甘美な響きじゃないですか。

ここはひとつ割り切って、モルモット同好会を立派に繁栄させよう!

しばらく悩んで、そう決断しました。





一国の主となった私は、真っ先に人集めを画策しました。人は城なのです。

まず「モルモットとイチャイチャします」とかいうふざけた活動内容を「動物愛護と研究の両立に関して語り合いたいと思います」に書き換え、誰も投稿していない掲示板に簡単な文を載せて更新日を最新にし、活動しているよアピールをすることにしました。誰かが参加すればすぐに私にメールが来るようにして、準備完了です。







門戸は開かれた! 来たれ日本の研究者たち!
















・・・あれから早くも1か月が過ぎました。現在のモルモット同好会、参加者1名。

ウサギは寂しいと死ぬらしいです。顔が似ているのでモルモットも寂しいと死ぬかもしれません。モルモット同好会の管理人たる私は寂しさで管理する気が失せてきました。



国の礎となるのは人である。お願いです、誰か参加してください。おもしろそうでしょう?



これだけ言ってだめなら、宣伝文句をひとつ付け加えるしかありませんね。











「いま入会すると、それなりのポストをお約束します」












どうです? 入会しませんか?

(入会の仕方が分からない方は私までご連絡を!)


7 Comments

ηφβμ
1月 7, 2012 at 00:50

モルモット同好会会長
ダサすぎプー!(*≧m≦)=3


 
アマ
1月 7, 2012 at 11:31

(動物愛護と研究の両立)≦(モルモットとイチャイチャ)<<(ふわふわした動物とイチャイチャ)

ここはひとつ、「もふもふ動物同好会」とコミュニティ名の変更を。


 
真逆
1月 7, 2012 at 15:21

サムネのモルモットかわいすぎる笑


 
seraph
1月 8, 2012 at 03:29

ウィキペディアのモルモットの項にある「ペルビアン」なる品種の写真が
ヅラみたいでおもしろいです.


 
takamina
1月 9, 2012 at 02:13

もちろん小生が管理人をしているコミュニティ「リサーチボーイズ」も参加者を募集しております。

ちなみにmとkが最初にモルモット同好会を見たときは、すでにコデラ2Tが抜けた後なので参加者人数は小生一人で、コミュニティ作成者にコデラ2Tの名前があっただけだお。


 
ぷるつー
1月 9, 2012 at 02:44

下書きしてたやつですなww


 
ソムリエ
1月 10, 2012 at 13:40

今入会すると管理者を押しつけられるフラグがたっていそうですね。
研究者向けのSNSだから真面目な人が多いのでしょうか?
面白半分に入りそうな人がいてもおかしくないでしょうに。


 

© Students of the Propulsion Engineering Laboratory, Kyoto University.