いい経験ができました
推進研への進学を考えておられる方が見ているかは疑問ですが、ここで推進研の特長について書きたいと思います。
推進研は、日々の研究に加えて、「表現」を非常に重視する研究室なのです。
実際、推進研の長・斧先生は「人生の8割から9割はコミュニケーション力(プレゼン力)で決まる」とよくおっしゃっています。
表現を重視する研究室であるがゆえ、ゼミでは発表内容以外にスライドの見せ方にも注文が入ることがあります。私たちもそこまで気配りして毎回スライド作りをしています。
加えて、学会にも他の航空系研究室に比べて多く派遣してもらえるのです。(こことここを参照)
学会は公に研究発表を行う場で、より表現に気をつける場です。また、これまで考えなかった疑問を指摘されたり新しい研究テーマを見つけたりする場であり、さらには空いた時間でちょっと会場の周辺を散策する観光的要素も少し(あくまで少し!)含んでいます。
学会に参加できる機会が多く与えられる。これが推進研の大きな魅力のひとつだと私は思っています。
そんな背景もあって、このたびソルトレイクシティに行ってきました。国際学会に参加するためです。
人生初の海外で、初物づくしの8日間だったわけですが、詳しく書いてもなんなので、少しだけ触れます。
まず発表についてですが・・・、まあいいでしょう。
向こうの人は英語が下手な発表者にはあんまり質問してきません。
そして、私の発表で質問はゼロでした。それだけです。心の準備だけしていたのになあ。
ほかに、こんなことがありました。
学会の途中、聞きたいセッションもない時に、ちょっと会場周辺をぶらぶら歩いたときです。
ソルトレイクシティはモルモン教というキリスト教の一派の聖地として有名です。
学会が行われた地区はその名もテンプルスクエア。いかにもな感じの名前ですね。
ちょっと歩いただけで中心的寺院を発見してしまいました。同じく学会に参加していたηφβμと私は吸い寄せられるようにその建物の中へ。
こんな立派なオルガンがありました。
写真を撮っていると、説明員的な初老の老人と婦人が満面の笑みでそばに来て
「オルガンリサイタルが12時から行われます」と教えてくれました。それまで周囲を歩くことに。
いかにも丁寧な対応と思われるでしょう。
しかし、この2人が曲者だったのです。(私の予想)
あとで気づいたことですが、ここの人たちはいたるところに設置されている通信機でお互い連絡を取っているようなのです。
あのほおが緩みっぱなしの老人も、私たちが去ったあとすぐに
「おい、東洋人2人行ったで」「ラジャ」
みたいな通信を行ったに違いありません。(私の予想)
私たちがその建物から出て、敷地内の見学をしていたら、すぐに東洋人(中国人)の女性シスターが突然声を掛けてきたのです。
タイミング良すぎです。
最初はどこから来たのですか、とかありふれた質問でした。私たちもちょうど聞きたいことがあったので、好意的に迎えたのですが・・・
じゃあなかで話しましょうか、と建物にいざなわれ、
ここに座ってください。日本語のバージョンもあるので、とモルモン教の紹介ビデオを見せられ、
もっと知りたければ住所を書いてください、と感想・意見を書く紙を渡されました。
その紙の中に、「もっと知りたいので、人を派遣してください」というチェックボックスがあるのを見て、
やっべ、めっちゃ布教されてる
と気づいたのでした。
私は仏教徒ですよ~と煙幕を張っても熱心さは変わりません。
困りましたが、住所を書いてね勧誘をどうにか避けきり、コメント欄に
「平和について考えることは大切なことだと思いました」
とおそろしく稚拙なの感想を日本語で書き、オルガンリサイタルを聴きたいのでもう行っていいですか、と言って逃げました。
なんとか攻撃を防ぎきったあと、そういえば私たちが聞きたいと思っていたこと、
「で、この近くにスーパーとかあります?」
ということが聞けませんでした。
あんなに熱心に布教されて、「あなたは神についてどう思いますか」とか聞かれているときにスーパーの場所を聞くなんて、無理ですよね・・・。
変な思い出もできましたが、総じてソルトレイクシティは気候が寒いこと以外、いい街でした。
学会での苦い思い出と合わせても、来てよかったな、というのが私の正直な感想です。
それもこれも、国際学会に参加する機会がなければできない経験でした。修了直前ですが、いい経験ができました。
さようなら、ソルトレイクシティ。
(ま、もう二度と行くことはないだろうけどな)
スーパーの位置を軽視してるのか?
まずスーパーを探すのは基本中の基本とthree branch先輩は言ってくれたぞ!
ちょうど神の話が出てきたので。
3年前の夏、一人で欧州旅行に行ったとき、トルコ人の少年に会いまして
数時間話をしたんですが、その時に神の話になりました。
僕が、「神を信じていない」的なことを言うと、彼は「え?もしかしてアニミズムとか?」
のようなことを返してきました。それについてはあまり否定しなかったんですが。
無宗教というのは向こうの人たちにはよほど信じられないことなんだなあ、
と感じさせる出来事でした。(長文失礼)
僕が「無宗教だ」と答えると、
シスターたちは逆にテンション上がってましたよ(笑)
「カモだ」とでも思ったんすかね
スーパーはこの後、ちゃんと見つけましたよ~
薬局が併設されていたので、この地で最も手に入れたかったシロモノを
探して回りましたが、発見できませんでした(=_=)
シスターたちすげぇ(笑)
すごく布教に熱心なんですね。
まあ、日本でも聖書を渡されて神について聞かれたり、
話されたりすることがありますしね。
仏教ではそういうことはあまりありませんよね?
お国柄というやつでしょうか。